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最後の恋  作者: 雅-miyabi-
視線
45/143

視線 8


アキはとても腹が立った



「星川さん!待って下さい」




店を飛び出したアキを、桜田が追いかけて来たが、アキはそのまま歩いて行った。




そして、桜田に腕を捕まれ立ち止まり、アキは桜田をにらみつけた。




そのアキの顔に、桜田は一瞬、寒気を感じた。




「星川さん、ごめんなさい

嘘を付いたりして、星川さんが怒るのも無理ないとは思います


でも、帰らないで下さい お願いします」




桜田は何度も頭を下げ、必死にアキを引き止める




だが、アキの怒りは納まらない。




アキは桜田にこう言った




『仕事だと言えば、なんでも通ると思ったら大間違いですよ』




この時のアキの顔は、怒りの中に悲しみを感じた。




「星川さん…」




桜田の手が離れた。




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