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最後の恋  作者: 雅-miyabi-
視線
39/143

視線 2


アキの笑顔に、桜田の顔も笑顔に変わった。




「ここなかなか旨いんですよ。

さっ、中に入りましょう」




打ち合わせなのに、どうして居酒屋なのだろうか…?




そう思いながらも、アキは店の中に入った。




「いらっしゃい!」




威勢のいい声が響く。




「おっ!優一じゃないか

久しぶりだな!」



マスターの声に、桜田は嬉しそうに微笑んだ。



「マスター、相変わらず元気だね

店も変わってないねー」




マスターは、真っ黒く日焼けした顔を、くしゃくしゃにして笑っていた。



「まぁーな、俺は元気だけが取り柄だからな。


あれっ?今日は一人じゃないんだな

優一が女の人連れて来るなんて初めてじゃないか


彼女かっ、紹介してくれよ」




どうやら、桜田はここの常連らしく、妙に話が盛り上がり、桜田は会社では見せない笑顔を見せていた。



そして、話がとんでもない方向に…




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