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迷い 13
『ゆい、アキラはゆいと付き合ってるのに、他に好きな人を作る様ないい加減な男じゃないよ
だから、私はゆいにアキラを紹介したの
アキラがゆいを嫌いな訳ない。
そんな事、絶対にない』
ゆいは涙を流していた。
「私、アキラと別れたくない
アキラの事好きだから
でも、今は会うのが怖いの…
アキラの顔見るのが辛いの…」
ゆいは声を殺して泣いていた。
『じゃあさ
私がアキラに会って話聞いて、ゆいの気持ち伝えて来る
それからまた、どうするか考えようよ』
ゆいは泣きながら、首を縦に振った
『ゆいには私が付いてるからね』
アキがそう言うと、ゆいはうっすらと笑みを浮かべた
昼休みが終わり、ゆいはそのまま早退した。