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最後の恋  作者: 雅-miyabi-
迷い
20/143

迷い 1


待ち合わせのレストランに着いたアキ…。




いつもの席に古田が座っていた。




『ごめんなさい、遅くなって…

帰り際バタバタしちゃって…』




古田は微笑んでいた。



「アキは忙しい女だからな

いつもの頼んでおいたから」




古田は二人きりの時だけ『アキ』と名前を呼ぶ




古田は大人の男で、いつも微笑みながら、アキの話を聞いている。




古田の前ではアキは子供と同じなのだ。




「なぁー、アキ。

今日来た課長の事どう思う?」




アキはドキッとした。




もしかしたら、会社で聞かれた話を気にして…




『あの課長ね

二十五歳で本社の課長になるなんて凄い出世だよね

かなりやり手みたいだから、期待は出来そうだけど』



アキの心臓が早くなっていた。



古田は黙ってうなづいた。




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