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空白の三年 12
家に帰ったアキは、早速料理に取りかかる
一志が居なくなってから、ほとんど料理を作らなくなったアキ
この間、ゆいに料理を作った時は、正直不安だった…
ちゃんと作れるのか…
でも、ゆいは美味しいと言って食べてくれた
二時間かけて、料理が完成
時刻はすでに八時を過ぎていた
テーブルに料理を並べる
『ぶり大根、豚の角煮、水菜の胡麻和え、大学芋、なすの味噌炒め、エビとアボカドのサラダ
出来上がり、美味しそう
みんな、一志が好きだった料理なんだよね…』
ついつい、一志の好物を…
また、涙が出る…