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空白の三年 5
次の日…
アキが目を覚ましたのはお昼過ぎ…
昨日、帰って来てから一人でお酒を呑んだ
一志の事を想いながら…
泣きながら…
アキはベッドの中でボォーっとしていた
『頭痛い…
昨日は呑み過ぎた…』
と時計を見る
『お昼過ぎてる…
まっ、いっか…、休みなんだから…』
真っ白な天上を見つめている
『一志…
私のためを思って黙って消えた…
話して欲しかったよ…
言って欲しかったよ…
待っててほしい…
結婚してほしいって…』
涙が頬を伝う…
次から次へと流れる涙…
アキはしばらく泣いていた…