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素顔 24
しばらく、二人は世間話をしていた。
アキは一志の事が気になりながらも、聞けずにいた。
「アキちゃん、一志には会ったかい?」
『えっ!』
「やっぱりそうか…」
大将のこの意味深な言葉に、戸惑っていた。
「一志、この街に戻って来てるんだ
昨日、ここにも来たんだ」
アキは驚きの余りに、言葉も出なかった…
一志がこの街に戻って来ている…。
だから、メールが…。
でも、どうして今頃になって一志は戻って来たのか?
何故、連絡をしてきたのか?
大将の顔をじっと見ながら、アキは固まったままだった… 。