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最後の恋  作者: 雅-miyabi-
素顔
127/143

素顔 22


お店の名前は『安らぎ』




名前の通り、安らげるお店




一志が初めて連れて来てくれた時に言っていた




「ここは俺にとって、心を落ち着かせる場所なんだ…

だから、アキと一緒に来たかった」




そう言った一志の顔は、とても穏やかで優しかった…




この店で色んな話をした…




あの時が一番幸せだったのかも知れない…




アキは大きく深呼吸をして、店のドアを開けた




ドアを開けた瞬間に聞こえて来た懐かしい声…




「いらっしゃいませ」




温かくて、優しい声…




店の中に入ると



「アキちゃん…」




大将は覚えていた




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