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最後の恋  作者: 雅-miyabi-
素顔
126/143

素顔 21


アキは夜の街を、フラフラ歩いていた




『今日の歓迎会は、心臓に悪すぎるよ…


全然、楽しくなかった』




と独り言をブツブツと…




一時間ほど街を歩いて、アキが着いた場所は…




三年ぶりに訪れた場所




アキは店の前に立ち、思い出していた…




『懐かしい…

一志と良く来たんだよね…』




アキの頭の中には、一志からのメールが写し出されていた…




『一志…

ずっとここに来れなかったんだ…

ここは一志が連れて来てくれた場所だから…』




店はあの頃と変わっていない…




静かなたたずまいのまま…




変わらずにこの場所にあった…




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