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最後の恋  作者: 雅-miyabi-
素顔
125/143

素顔 20


ゆいは膨れっ面をしていた




「星川さん、高梨さん

行きますよ」




『私は行けないから、ゆいをお願い、ゆい、行っておいで』




ゆいはうなづき



「分かった…、行って来るね」




そう言うと、女子社員に引っ張られて行った




「アキー!行って来るねぇー!」




ゆいは叫びながら行ってしまった…




アキは手を振って皆を見送った




「アキ、もう少し呑まないか」




それは古田だった




『古田さんはカラオケ行かないんですか?』




「俺は苦手なんだ、歌は」




『そうなんですか…


ごめんなさい、疲れちゃったので帰ります』




アキは軽く会釈をして、夜の街に消えて行った…




「アキ…」




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