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最後の恋  作者: 雅-miyabi-
素顔
106/143

素顔 1


今日は、課長の歓迎会。



女子社員は朝から浮かれていた



「アキ…、見てよ、あれ


皆、気合い入れちゃって、何とか課長を何て思ってんのかね」




ゆいの言葉通り、今日の女子社員達はいつもと違って、派手なスーツを着ている。




メイク、髪型、スーツ、全てにおいて「気合い入れて頑張って来ました」と言わんばかりに…




そんな彼女達とは対照的に、いつもと何も変わらないのはゆいとアキだった…




「私とゆいは変わらないよね

今更って思っちゃうよね」



とアキが呟くと、ゆいは何故か目を輝かせていた



「私は課長クラスの男なんて狙わない

どうせなら、社長と呼ばれる人を狙うからね


だから、今更気合いを入れる必要はないのです」



とゆいはとんでもない事を言っていた




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