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傷心 13
アキは明るく振る舞う
『もぉー、暗いんだから
男はアキラだけじゃないんだから
アキラの事引きずってたら前に進めないよ』
アキはまるで自分に言い聞かせるかの様にゆいに言った
アキにもゆいの気持ちはよく分かる…。
同じだから…。
ゆいはかなり酔っていて、だんだん絡み口調になっていた
「アキ 私、アキにずっと言いたい事あったんだ」
『ゆい…呑みすぎじゃないの。絡むの止めてよ』
「アキッ!
あんたは親友の私に何にも言わないっ
秘密主義過ぎるっ
私はアキに何でも話してるのに、何でアキは言ってくんない訳」
『ゆい…』
ゆいは完璧に酔っていた
「教えてよ、アキ
アキの好きな人は誰?
どんな人と付き合ってんの」
アキはゆいの顔がまともに見れなかった…