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年下の上司 10
課長の挨拶が終わる頃、アキはようやく落ち着き、いつもの冷静なアキに戻っていた。
『ゆいの言う通り、なかなかのイケメンだね
25歳の割には落ち着きがあって、仕事もやり手でエリートかぁ~
まっ、私は年下好みじゃないから、やっぱり恋愛の対象にはならないね』
これがいつものアキなのだ。
さっきのドキドキは一体なんだったんだろう…。
後に、これが恋の始まりだったと気づくには、少々時間が掛かることとなる…。
女子社員達は課長の顔を見てはコソコソと話をする
だいたいの想像は着く
『課長カッコイイ~
若くて、エリートなんて素敵~』
と言うとこだろう…
冷静を取り戻したアキは、いつもの様に女子社員の心の分析をしていた。