表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/23

狼とドライアード 16(ファングの話)

ファングの話:


俺達がエルンシア側に入ってしばらくすると、谷の奥の方にカラスが群がっていた。


「レンシア。確認してきてくれ」


レンシアは頷くと、狼に変化して谷底に駆けていった。


俺達は山の斜面の方へ待避して、待つ事にした。イスタの町から、キサの駐屯地、キサの駐屯地からエルンシアへの道は山を切り開いた一本道で、大人数の兵を動かしにくい。俺達がこの駐屯地を任されているのもその辺の理由だろう。1対1なら人間の兵士より人狼の兵士の方が強いのは当たり前だからな。


しばらく待っているとレンシアが戻ってきて変化を解いた。


「狼の姿でイザベラが死んでいました。致命傷は喉への銀の矢。体に5、6本刺さっていました」


イザベラはスウィフトの隊と一緒に行動していた。伝令に出た途中に殺されたようだ。銀の矢、か。エルンシア側は俺達を攻める気らしい。


「レンシア、駐屯地に戻って警戒態勢に入るように伝えろ」


レンシアは頷いてもう一度狼に変化し、駐屯地の方向へ駆けていった。


俺達もすぐに引き返した。スウィフトの隊の安否は気にかかるが、エルンシアからの攻撃への備えをしなければ。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ