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狼とドライアード 14(イオの話)

イオの話:


 私は歌い終わってしばらく呆然としていた。歌ってしまった。何と言われるだろう。周りの人達を見ると、様子が変だった。皆やはりボーッとしている。


次の瞬間、皆の目に光が戻った。王宮の使者について来た衛士が剣の柄に手をかけるのを見て、私は怖くなって館の方に逃げ出した。


すぐに追いつかれ連れ戻されると思ったけれど、誰も私を追って来ないようだった。部屋に戻って少し待っていたが、やはり誰も来ない。中庭から騒がしい音がする。


普段聞いた事のない怒号や悲鳴。私は、そのまま中庭を見ずに逃げ出した。


館を抜けてしばらくすると、改めて不安がこみあげてきた。私の同族、半分だけど、のドライアードの助けが必要だ。エルンシアに行けば、会えるだろうか?


人目は避けた方がいいだろう。人の多いリンゼイよりキサの村からエルンシアへ、そう思って私は人目を避けながら移動した。時々、木に向かって歌いながら。木に宿るってどんな感じだろうと考えながら。


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