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狼とドライアード 10(ヒルダの話)

ヒルダの話:


「レンシアさんが手を振ってくれたんです」と、イオは行儀よく朝ご飯を食べながら言った。


「本当に男の兵と一緒に行動するんですね」


「そりゃあ、そうだよ」と、私は頷いた。


「でなければ仕事にならないからね。敵を殺さなければならない時もあるさ。嫌だけれど、しょうがない。どうしても駄目なときは相手が武器を振りあげるのを待ってとびかかる時もあるよ。気が重いって時はあるからね」


どうもオッドアイに言われた事が気にかかっているらしい。余計な事までべらべら話しちまったよ。


イオは生真面目に人の話を聞いている。


私は話してしまってから首を振った。こんな話をイオにしてどうするんだろうね。


「すみません、ヒルダさん。昨日からご迷惑をおかけしてしまっていて。もしかして、お疲れではないですか?」


イオが申し訳なさそうにこちらを見ている。悪い娘には見えないんだがね。


「大丈夫だよ、イオ。・・・オッドアイ、酒場かい?」


私は話を変えるために、オッドアイに話しかけた。オッドアイはなぜかギクッとした。


「いや、部屋に行く」


シルバーバックも何となく不自然な様子で立ち上がって戸口の方に歩いていく。


「シルバーバック、一体どうしたんだい?」


「いや、何でもない。俺も部屋に引き上げようと・・・」


「ああ、わかった。言わなくっていいよ。あんたら、また喧嘩してディックの酒場を壊してきたんだろう。どうしようもないねえ、全く」


まあ、考えてみればいい機会かもしれないね。イオを連れて片づけを手伝おう。やる事があった方がイオが落ち着くだろうし。


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