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追放騎士メアの交響詩  作者: 白木 はる
37/42

動き出した闇

ー神界ー


私達の❬枷❭を外してから、2日の時が経った。

❬星空の女神アストレア❭が私達に時間が分かるように❬腕時計❭という物を授けた。

この❬腕時計❭は私達の世界の時計とは違い、とても小さい、それに時計に紐のようなモノが付いているので常に身に付け、時間を確認できようになっているそうだ。


「不思議な道具だ··」

「オラッそんな事より、特訓の続きだろ」

「あぁ、そうだったな」


私達は今❬神界❭で、解放された私達の❬本来の力❭に慣れて、調節ができるようになるまで特訓をさせて貰っている。

特訓の内容は、壁に囲まれた狭い道で壁に激突しないように歩く事や、ジャンプする時に飛びすぎないようするために、定められた高さまで❬力❭を調節して飛ぶ等のシンプルなモノであった。

私達が特訓を始めてから、2日程経ったが···未だに殆ど進歩が無い状態が続いている。


『お二人とも、そろそろお昼にしましょう』


❬星空の女神アストレア❭が私達に昼食を持って来た。

最初に❬星空の女神❭本人が昼食をもって来た時は驚いたが、少しの間ここにいたら慣れた。

なんであれ、ありがたい事には間違いない。


「ん?···そうか、下界ではもうそんな時間か」

「時間の感覚が狂っちまいそうだな」

『あれから進歩しましたか?』

「ぜんぜんだぜ···まったく」

「なかなか難しくてな···」

『そうですか、まぁ···そのうち少しずつ慣れていきますよ』


そう言って❬星空の女神アストレア❭が微笑む。

私達は❬星空の女神❭の下へ行き、昼食を取る。

昼食を食べながら、少し考える。


「(本当にこの❬力❭を馴染ませる事ができるのだろうか?)」


いつまで経っても慣れずに、永遠とここ❬神界❭にいるような事態になったら····などという不安が込み上げて来る。


「何か考え事か?」


クルシャが話し掛けて来た。


「いや···このまま❬力❭に馴染めなかったら···なんて事を考えていたんだ」

「···そうか、そうなる気持ちも解るが··とりあえず、出来るか出来ないかなんて、考えずにひたすらこの特訓に打ち込んでみたら良いんじゃねぇか?」

「···確かに、そうだな··まだ特訓を始めてから2日だしな」

「おう」


私達は昼食を終え、再び特訓を始める。


❬一方その頃『魔界』では·····❭


ー魔王城ー


「やぁ··久しぶりだねぇ、❬メルティア王❭」

「そうじゃな···❬魔王ミティス❭よ」


❬魔王ミティス❭と❬メルティア王❭が席に着く。


「して、何用じゃ?」

「いや?久しぶりにお茶でも···ってね」

「嘘が下手じゃのう、それで?··本題は?」


❬魔王ミティス❭は静かに話し始める。


「君の大好きな❬メア❭さん····いや❬メア❭ちゃんの···」

「(なんで言い換えた?)」

「あの剣は···?」

「やはり気付きおったか···」

「あの剣、ニセモノだよね?」


❬メルティア王❭がため息をする。


「❬メア❭がまだ帝国騎士団にいた頃は、本物を使わせていたが······救世の旅に出るとなるとな···」

「あの剣の能力が心配なの?」

「あぁそうじゃ····❬メア❭の愛剣❬クラウ·リング❭は、持ち主の感情によってその力が変化する。」

「もし、旅の途中で❬闇❭に飲まれてしまったら······って言いたいんでしょ?」


❬メルティア王❭が頷く。

❬クラウ·リング❭その剣は❬魔王ミティス❭含めた、全ての神々が力を集結し作り上げた、❬三人❭の救世の剣達····❬導き紡ぐ剣ルル❭❬深淵を照らす輝剣クラウ·リング❭❬光の剣ルナ❭の内の一本。


「もし❬メア❭が闇に飲まれてしまえば····世界が····」

「そうだね···でも、私達に出来る事は信じてあげる事くらいでしょ?」

「····そうじゃな···❬メア❭を信じよう」






❬???❭「彼女が闇に飲まれる時、彼女の灯は陰り封印された❬血の記憶❭が蘇る、そして彼女は暴走する··········果てに、帰らぬ者となるだろう」

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