星空の女神アストレア
『さぁ、❬神界❭へ参りましょう』
「····あ、あぁ」
あまりの光景に呆然としてしまったが、気持ちを切り替え❬神界❭へ向かう。
『これから❬神界❭へ移動しますので、私に触れて下さい』
言われた通り、天使に触れる。
すると身体が少し浮き、天使のいる場所へ勝手に移動する。
『では、準備は良いですね?』
「あぁ」
「おう」
『では、飛びます』
天使はそう言うと翼を広げ、一気に地面が見えなくなるような高さまで飛んだ。
「い、一瞬でこの高さまで!?」
「た···高い···ウェッ··」
高い所が苦手なのか、クルシャがいまにも吐きそうな顔をしている。
『クルシャ様、こちらをお飲みになって下さい』
「··なんだこれ?ポーション?」
『いえ、酔い止めのお薬です』
「た、助かる···」
そんなやりとりをしていると、目の前に巨大な魔方陣が現れた。
「!··これは?」
『これは❬神界❭へのゲートです、もう着きますよ』
そう言うと天使は、巨大な魔方陣に入った。
視界が白い光に包まれる。その眩しさに思わ目を瞑る。
「······!」
『着きましたよ』
私はゆっくりと目を開く。
すると私の目の前には、見たことの無い美しき景色が広がっていた。
「!!··こ、ここが❬天界❭の遥か先、❬神界❭か··」
「す、スゲェ景色だ····」
辺りには荘厳な雰囲気の建造物が並び、空中には浮遊する島、空中を飛ぶ見たことの無い生物達、その他にも、地上ではどこを探しても無いような物があった。
「まるで異界にでも来た気分だ」
『はい··実際にアナタ方は今、異界に来てますよ』
「···む、確かにそうだな」
「ていうか、よく見たら人間が結構いるじゃねぇか」
『いえ、全て人型の神ですよ』
「!··ここにいる全員か?」
『えぇ、多分アナタ方が来て驚かないようにしたのでしょう』
流石❬神界❭、本物の神が当たり前のように存在している。
『さぁ、もう目的地に着きますよ』
そんな会話をしていると、もう目的地に着いたようだ。
天使が目の前の巨大な城に私達を降ろす。
『では、神の下へお城をご案内致しますので、着いて来て下さい』
予想はできていたがやはり城の中も大変荘厳な造りとなっていた。
「·····」
私達は天使に案内なれ城内を歩く。
10分程歩くと、天使が大きな扉の前で立ち止まりこちらを向く。
『この先に我が主、❬星空の女神アストレア❭様が待っておられます、くれぐれも失礼の無いようにお願い致します』
「!?···ま、待て··❬星空の女神❭!?」
『?···えぇ、そうですが』
「··まさか、本当に存在していたのか?」
『····えぇ、アナタとは一度だけ夢の中で会っておられると思います』
「····」
『とりあえず、お入り下さいませ』
天使にそう促され、私達は神のいる部屋へ入室する。
『我が主、先日話させて頂いたお客人です』
天使がそう言うと、奥から一人の美しい女性が出てきた。あれこそ❬女神❭に違いない。
『アナタ達が❬魔王ミティス❭が言っていたお客人で、間違いないですね?』
「っ·······!」
「っ·······!」
急に身体の中に、何か魔力のようなモノが激流のように流れ込んで来る。
魔力のようなモノが私達の身体の中を荒らしていくような感覚がし、身体中に激痛が走る。
「···い、息が···」
『あらいけない、コレを消すのを忘れてたわ』
そう言ってその女性が手を軽く振ると、先程までの状態異常のようなモノが一瞬で消える。
「い、今のは····?」
『すみませんね、今のは····えっと❬二酸化炭素❭のようなモノよ』
「に、二酸化炭素ぉ?」
すると後ろに控えていた天使が軽く咳をする。
『あぁ、ごめんなさいね話がズレちゃって····じゃあ二人共、席に着いて貰って構いませんよ』
私達はまだ少し混乱しているが、女神に言われた通り席に着く。
『えっと····』
『女神様、下界の❬狂化❭のお話です』
『あぁっ、そうだったわね··』
今回話す内容を忘れた様子の女神に、天使が今日話す事を説明している。
『下界の❬狂化❭した異世界人の事について詳しく知りたいのですね?』
「あぁ、今日はそのためにここまで案内して貰った」
『そうですか···では早速、何か聞きたい事があればどうぞ』
「···この❬狂化❭の根源、それは❬誰か❭なのか?」




