神界へ
「こ···これが❬光の力❭」
私は強大な❬光の力❭を目の前に思わずそう呟く。
「素晴らし完成度よ、メアちゃん···」
「本当か!」
「えぇ」
ナウディアの解説のおかげか、私は一回で魔法の発動に成功した。
私が成功の余韻に浸っていると、私の後ろにミティスが現れた。
「あれ?練習中じゃなかった?」
「フフ···もう成功して、休憩中よ··」
それを聞くとミティスが少し驚く。
「へぇ···アレを一回で?」
「凄いでしょ?」
「あぁ、間違いないね」
そう言うと、ミティスがクルシャに声を掛ける。
「出来たかい?」
「いや私はどうも使えないみたいなんだ」
「····でも、スキルは強くなったんじゃない?」
「どうだかな」
そう言うとクルシャは光属性の魔法を放つ。
「❬ライトニングランス❭」
クルシャが放ったスキルが目にも止まらぬ速さで飛び、先にあった大きな岩に当たり大爆発をお越し、岩があった場所とその周りの広い範囲がクレーターになっていた。
「!!···前とは桁違いな威力になってるな」
「でしょ?」
その後、私達は異世界人を5人程度倒した所で今日は解散となった。
「よし、帰るか」
「そうだな」
「あ、そうだ二人共」
「?」
私達が魔王城に帰ろうとすると、ミティスに呼び止められる。
「前に話した神様ともう会えるようになったよ」
「もうか?」
「うん、どうする?今すぐ行く?」
私は少し考える。
「わかった、今すぐ行く」
「オーケー、じゃあ集合場所まで行こうか」
「ありがとう、頼む」
私が返事をすると、ミティスが転移魔法を使って集合場所へ移動する。
「···ここか?」
移動先は広い草原だった。
「そうだよ、じゃあ私は帰るね」
「え?ミティスは来ないのか?」
「行きたいけど今、忙しいんだよね」
「そ、そうか··」
「一応、迎えはここに誰か来させるからね」
そう言い残すとミティスは魔王城へ帰ってしまった。
「·····で、この広い草原のどこに行けばいいんだ?」
「さぁな、待ってれば来るんじゃねぇか?」
すると、私達の近くに魔方陣が現れた。
「ミティスが言っていた神か?」
しかしそこから出てきたのは、一人の少年だった。
「····あれ?ここは?」
「(異世界人か···)」
「!···アナタ方は?」
転生者が私達に話し掛けてきた。
「気にするなただの旅人だ」
「···ここってどこなんですか?」
「私達も知りたいんだがな」
「!!···もしかしてアナタ方も転生したんですか?」
少年が何を期待しているのか、瞳を輝かせて質問してくる。
「いや、この世界の住人だが?」
「···そうですか」
「········私が異世界人だったらどうしたんだ?」
「···え?····いや··何も?」
「じゃあ何故その質問をしたんだ?」
「········」
少年は黙ってしまった。
「····!」
上を見ると空から光が差していた。
そこからなんと天使のような存在が私達の近くに降りて来た。
『メア様とクルシャ様、お迎えに上がりました』
「!!!!···天使?」
異世界人の少年がその天使を見ながらそう呟く。
『では我が主が神界でお待ちですので行きましょう』
「あぁ、頼んだ」
すると異世界人の少年が近づいてきて天使に話し掛けた。
「あ、あの!天使さん··街がある場所を教えて貰えませんか?」
『話し掛けるな異世界人』
「!」
天使が槍のような物で少年の腕を刺し、そのまま転移を開始した。
「クソッ····天使といえど容赦しない!!」
少年が神器のような物を手に取り、天使に斬りかかる。
『······』
天使は向かって来た少年の首を槍で難なく貫いた。
「おいおい、殺して大丈夫なのか?」
『えぇ、これもいずれ❬狂化❭する運命なのですからね』
すると死んだはずの少年が立ち上がった。
『不死の能力ですか』
「な···舐めるな···こんな所で死んでたまるか!!!!」
少年が再び天使に斬りかかる。
『···いくらあの❬愚神❭達に能力を授けられても、お前達異世界人には越えられない壁が無数にある事を覚えておけ』
そう言うと天使は天高く飛翔し槍を地面に投擲した。
「?!?!?!?!?!」
私達の目の前に国一つ入りそうな程の大きな穴が空いていた。
そこに異世界人のいた痕跡はなかった。
『これであの蛮族は生き返れませんね』
「·····何をしたんだ?」
『ただ天使の権限を使用して絶命をあの生命に命じただけです』
私達は❬本物❭の神の領域の力を見た。




