光の力
化け物と化した異世界人とナウディアの戦闘は、一瞬で終わった。
「❬我が内なる炎で残焦すら焼き尽くさん❭」
ナウディアが呪文を唱えると、その化け物は反撃の構えに入る。
「無駄よ····」
そう言うとナウディアがその魔法を化け物に放つ。
すると化け物の真下から炎が吹き出す、化け物の反撃の構えは反応せず、一瞬でその化け物を炎が焼き尽くす。
『·······!!!!!!!!!!!』
化け物は声を上げる間もなく「消えて」しまった。まるではじめから誰も居なかったかのように。
「凄いな····その魔法」
「何を言ってるの?···アナタ❬光の神❭の試練を受けてその力に目覚めてるはずよ?」
「そうか?あまり実感が無いんだが···」
「しょうがないわね···今から私が教えて上げるわ····」
「それはありがたい」
私達がこれから先、戦う相手には強大な敵が出てくるだろう、そんな者に撃つ勝つには力はどうしても必要になってくる、だからここで力を身に付けておいて損は無いだろう。
「さぁ、まずは❬光の神❭の姿やその性格を思い出して···」
「❬光の神❭の姿と性格··········出来たぞ」
「私も一応出来たぜ」
「次は、思い付く限りの❬光の恩恵❭を思い浮かべて····」
「····恩恵·····このくらいか」
「❬光の恩恵❭か·······こんくらいだな」
「次が一番大事よ···さぁ、その❬光❭をどうしたいのか具体的に思い浮かべて····」
この❬光❭を····具体的に··どうしたいか····、この暖かな光で···生命達の暗闇を照らす。
そうイメージすると、私の身体がイメージした通りの暖かな光で薄く覆われ、オーラになる。
「これで成功か?」
「凄いわメアちゃん、一回で成功できるなんて···」
「(メアちゃん···?)」
「クルシャちゃんの方は出来たかしら?·····」
「········な、何か出来そうなんだが····」
クルシャが少し苦戦しているようだ。
するとクルシャから一瞬だけ光が出たと思った瞬間、その光がガラスが割れるように弾けた。
「こ、これはどうなんだ?」
「···それは残念ながら失敗よ、しかもその失敗のしかただと···その❬光の力❭はクルシャちゃんは使えないわ····」
それを聞くとクルシャが少し残念そうにする。
「····でも、その❬光の力❭が使えなくても通常の光のスキルがかなり強くなってるはずよ」
そう言われると、クルシャが少しも元気になる。
「それなら良かった、あの試練が無駄にならなくて」
「そうね···じゃあこれが最後よ···さっき思い浮かべたイメージを❬全言❭を使って口に出しなさい」
「❬全言❭???」
聞いたことの無い言葉に思わず口から疑問が出た。
「ん?···あぁ❬全言❭は気にしないで、この魔法を使う時自然と口から❬全言❭が出てくるから」
「?···わかった」
私はとりあえず言われた通りにイメージした事を言葉に変え口に出す。
するとナウディアが言った通り口が自然と動き、
私のイメージと❬全言❭とやらを交えて、先程ナウディアが唱えていたような呪文が口から出る。
「❬暖かな光よ、弱き我等の盾となれ❭」
そう口が動き、呪文が唱えられた。
すると、今まで感じた事の無い感覚が身体中を走る。
「···これは···完璧ね··」
私の身体の奥底から❬光の力❭が湧き出し身体中に浸透すると、身体を覆う光のオーラが共鳴し始め、視界に私がイメージした光の盾がうっすらと見えた。
「今アナタのイメージが視界に薄く映っていると思うわ、その見えてるイメージはアナタの意志通りに動かせるわ、発動させる場所を決めたらその力を放つ感覚で強くイメージしてみなさい」
私はナウディアの教えの通りにイメージをする。
すると、私の身体を覆っていた光のオーラと身体中にある光の力が力強く共鳴した瞬間、目の前に一瞬強い光が発生した。
「!!」
光が消えると、目の前には私がイメージした巨大な光の盾が出現していた。
「良く出来たわ、メアちゃん···」
「······こ、これがミティスの言っていた魔法か」




