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追放騎士メアの交響詩  作者: 白木 はる
31/42

謎の結界

「おい、メア」

「?··どうした?」


私が寝室のベッドで寝ているとクルシャが話し掛けて来た。


「私達···気付いたらこんな大事に巻き込まれてたが····本当に大丈夫なのか?」

「大事って、世界を救う事か?」

「あぁ、だって世界を救うなんておとぎ話だぞ?···それを私達みたいな小さな存在が出来るとは思えない」


確かに私達は小さくてとても弱い存在だ。


「例え存在が小さくても、救いたいと思う意志は小さく無いだろう?」

「···まぁそうだが、私達の実力の事なんだよ··相手は世界を滅ぼせる程の力を持ってるんだぜ?どうやって戦うんだ?」

「どうやって戦うかは知らんが、クルシャ···実は世界を滅ぼす事自体は簡単なんだぞ」

「何でだ?」

「クルシャも既に見ただろう?異世界人が繰り出すスキルを、あの威力のスキルを大勢の異世界人が撃ち続けたらどうなる?」

「······この星が壊れるな···確かに簡単だ」


そう、この世界を物理的に壊す事は実に簡単なのだ、問題はその星にいる生命達だ。


「だが問題はその星の生命達だ、その星の生命達が力を持つんだ、そうなると世界は壊しても意味は無くなる」

「力?」

「あぁ、厄災を退ける救世の力だ」


世界が終わりを迎え、窮地に立たされた生命が力に目覚め、厄災を迎え撃つ。


「まぁ今すぐ強くならないといけないワケではない、今は少しずつ強くなれれば良い、私達に出来るのはそれぐらいだろう?」

「···ま、そうだな···ちょっと考え過ぎたな」

「とりあえず明日に備えてもう寝よう」


私達は明日のナウディアの手伝いのために眠りにつく。


ー翌朝ー


私達はナウディアの部屋の前でナウディアが来るのを待っていた。


「あら、もう来てたのね···おはよう」

「おはよう」

「寝癖が凄い事になってんぞ」

「あら、そうかしら?··❬ヘアスタイリング❭」


ナウディアがそう唱えると、先程まで酷かった寝癖が一瞬で直った。


「じゃあ着いて来て···」

「わかった」


ナウディアに着いて行った先には巨大な結界があり、その中は何とも不思議な光景が広がっていた。


「不思議だ····」


結界の中には空中に浮遊している泡のような物が大量にあった。

目を凝らして泡を見てみると、中に何かが入っている。


「あの泡の中には何が入ってるんだ?」

「❬狂化❭した異世界人が入ってるわ···」

「!···まさかこの全ての泡の中身が転生者なのか?!」

「そうよ···」


そう言うとナウディアが浮いている泡の一つを触れる、すると泡が弾けて中の異世界人が地面に落ちる。


『··????···』


異世界人が目を覚まし、辺りを見回している。

いっときすると私達の存在に気付き、襲いかかってきた。


『グオオオオオオオ!!!!』


❬狂化❭した異世界人が爆破魔法を放つ、本来ならば

辺りが一瞬で焼け野原になるのだが、何故か爆発が発生しない。


「無駄よ··ここの結界内では、物理攻撃以外は無効化されるのよ···さぁ三人で一気に倒すわよ」

「了解!」

「おう!」


その後、私達三人で転生者と戦ったがナウディアの強さが桁違いだったので、私とクルシャはほとんど何も出来なかった。


「凄いな、ナウディアは」

「そうかしら?··これくらいアナタ達もすぐ出来るようになるわ··それより今日の目的だけど···アナタ達の特訓と、ここに浮かんでる異世界人の始末よ」

「というか、この異世界人達はどうやって集めてんだ?」

「まぁ···広い範囲に沢山❬狂化❭した異世界人専用の罠を仕掛けたのよ」

「結構大変そうだな····」

「そうでもないわ····そんな事より、早く異世界人を狩るわよ」


私達は泡を破り、次々と異世界人を狩って行く。

戦っていて気付いたが、異世界人は全員が物凄い能力やスキルを持っているワケでは無いようだ。

それでも大体の異世界人が、何かしらのスキルや能力を有しているようだった。

私達が戦った異世界人の中には、相手の命を消すスキルを持った者もいたが、❬軟体人族❭の鍛治屋から貰った装備品のお陰で無効化出来ている。

いつかあの店主にはお礼をしないといけないな。


「おい、あの異世界人···変形してないか?」

「あら、珍しいわね···」


私達の前でいきなりその形を変え初め、巨大な化け物になる。


「私···このタイプの異世界人は見た事無いわ···この異世界人は私に倒させて頂戴···研究のためにね」

「あぁ良いぞ」

「任せたぞ」


ナウディアが化け物と化した異世界人の前に立つ。


「アナタの力···見せて貰うわ···」

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