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追放騎士メアの交響詩  作者: 白木 はる
18/42

東の大鉱山 『2』

私はクルシャを背負って❬加速❭を使い、東の大鉱山の目の前まで来ていた。


「さて、どこに鍛治屋はいるんだ?」


私達は大鉱山に入り、鍛治屋の捜索を始める。

すると近くから戦闘をしているような音がする、稀に死にかけのパーティーが戦闘している事があるので一応、見に行く。


「よしっ!これで99匹目だ!」


そこには一人の少年が飛竜の死体の山の上に立っていた。


「あの防具と剣は·····転生者か?」


あの装備は❬神具❭の類いだろう。

すると少年の後ろに一匹の飛竜が降り立つ。


「あ···あの飛竜は、まさか」


そう私が呟いていると、少年がその飛竜に向かって行った。


「お前で、100匹達成だ!!」


その少年の剣が飛竜の首へ振り下ろされる。


「よせ!!その竜は···」


そう叫んだが、もう時は遅かった。

その竜が飛びかかって来た少年に向けて、爪を軽く振る。

するとその少年は真っ二つになり、その後に断面から出てきた黒い何かに溶かされて消えてしまった。


「あの竜は、闇の竜❬アポカリプス❭だ」

「そもそも、人間が勝てる相手じゃねぇな」


アポカリプスがこちらに近づいて来た。

するとアポカリプスは人の言葉で話し始めた。


『そこの二人の人間よ、私に名乗れ』


アポカリプスは何故か私達の名前を聞いてきた。


「私はメアと言う名だ」

「私の名はクルシャだ」

『メアにクルシャか······そうだなそうなると、私も言う事が無くなってしまったな····うーむ』

「?」

「?」


何やらアポカリプスは考え込んでいた。

相手が竜でありあのアポカリプスなので、まったく表情が分からなかった。


『お主ら、何か用事があってここに来たのか?』

「あぁ、ある鍛治屋を探しに来た」

『そうか、ではその用事が終わり次第に魔王城に行ってくれ』

「!?」


私達はアポカリプスに、魔王城との繋がりがある事に少し驚く。


「構わないが、なぜ魔王城なのだ?」

『城の者に話は通しておく、何かは楽しみにしておくが良いだろう』

「は、はぁ···」


私が了承すると、アポカリプスが大鉱山の奥を指差す。


『鍛治屋のような人間なら、この奥で戦っておったぞ、用があるなら行ってみるが良い』

「情報提供、感謝するアポカリプスよ」

『気にするでない···ではまた会おう、人間よ』


そう言うとアポカリプスは飛んで行ってしまった。初めてアポカリプスと接触したが、前のような禍々しいイメージとは真逆だった。


「しかしこの奥か···」

「だな」


この大鉱山の奥には飛竜ではなく、❬デーモン❭と言われる巨大なモンスターがマグロに潜んでいるのだ❬デーモン❭の強さは凄まじく、転生者でも三人くらいの人数でやっと倒せる程だ。


「鍛治屋一人でそこに居るのも危険だろう、私達も危険ではあるが向かうとするか」

「あぁ、急いだ方が良さそうだ」


私達は大鉱山の奥へと急いで向かう、その道中に飛竜やモンスターと遭遇したりしたが、二人で問題なく対処が出来た。


「メア、何かこの辺りのモンスターが変に大人しいと思わねぇか?」


確かに、クルシャの言う通り東の大鉱山にしては

モンスターとの遭遇する回数が、少な過ぎると感じる。


「もしかすると、奥で❬デーモン❭が鍛治屋と交戦してるのではないか?」

「確かに、それで変に大人しいワケだ」

「既に交戦状態になっているかもしれない、急ぐぞクルシャ!!」

「おう!!」


私達は急いで大鉱山の最奥にあるマグマ地帯に駆けつけた。


「あそこで戦ってんのが、鍛治屋じゃねぇか?」


クルシャが言う方向を見ると、そこには❬デーモン❭と一人で戦う全身鎧の人物がいた。


「❬デーモン❭相手に一人!?」

「加勢するぞ、メア!」

「あぁ!」


そう言うと私達はお互い武器を手に取り、加勢しに向かうのであった。


デーモンのイメージは、ダークソウルの爛れ続ける者みたいな感じですw

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