表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
王女だけど私の喜怒哀楽で国が大変です  作者: ゆうな
普通の国の、普通じゃない王女様
9/50

それは偶然の出来事

ダリルは親子代々お城に仕えてくれる庭師の息子で、ダリルもまた、お城のお庭をきれいに手入れをしてくれています


彼とは年も近く、小さい頃は兄弟のように仲良く遊んでいました

ですが、王女様の特異体質のために遊ぶことが禁止され、今では廊下や庭で顔を見れば軽く会釈をするだけでしたので、おしゃべりするなんていつぶりでしょう


うしろから声をかけられたものですから少しびっくりしてグラリと地震が起きます

その揺れで本棚の上から書籍が数冊バサバサと落ちてきました


「あのね、私、魔女様のことを調べているの」

「魔女?」

「そう、出会った人の感情を奪ってしまう、素敵な魔女様よ。あなたは何か知らない?ダリル」

「感情を奪う魔女…それならお祖母様から聞いたことがあるよ」

「本当?!どこにいるの?!」

ぱぁっと喜んだ王女様の周りで風が吹きます

「聞いたことはあるけれど、そんな魔女がいるということだけだよ。どこにいるかまでは…」

「そっか…そうよね…」


がっかりしてふと手元に視線を落とすと、さっき本棚の上から落ちてきた本が…


王女様の起こした風で乱暴にめくられたその本の1ページに真っ黒な服を着た女性の挿し絵が入っていたのでした

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ