感情を奪われ続けた国
その国はバレンシア
そう、ローレルの住んでいるこの国です
かつて、この国はたくさんの人々が魔女に感情を奪われておりました
医師は治療をしなくなり
シェフは食事を作れなくなり
心を無くした人が当たり前のように盗みなどの犯罪をしはじめ治安は最悪とも言える状態に
さらには名君と名高かった国王も感情を奪われてしまったため国民のための政治をしなくなっていました
国はもうしっちゃかめっちゃかです
かつての平和で幸せな国はもう見る影もありませんでした
ローレルはその様子を悲観し、居ても立っても居られませんでした
まだ感情を奪われていないその国の人から依頼を二つ返事で受け、その魔女をこらしめて国の人々の感情を戻してもらうために魔女の住む森に入っていったのでした
ローレルと、その仲間たちは、実は自信満々でした
これまで何せ負け知らず、今回も同じようにすぐに終わらせるつもりでした
しかし、ローレルたちの慢心からの油断もあったのかもしれません
その魔女は予想以上に手強く、大苦戦
その末にローレルとその仲間は最後の力を振り絞ると、その魔女を封印することに成功します
ですが、同じく、その魔女もありったけの力を振り絞り、ある呪いを、まさに生まれたばかりの勇者の近親である女の子にかけ、眠りにつくのでした
その呪いは
『喜怒哀楽、感情の全てが天災を引き起こす』
そう、まさにシャリーの不思議な感情のことなのでした




