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うれしいけど、不思議な気持ち
内緒で出てきたはずなのに、と驚くシャリー
ダリルに尋ねても、告げ口はしていないと言います
ダリルは嘘をつく時視線を逸らして鼻の下をこするのしっていましたので、どうやら本当のようです
そして、ふと小指に当たった小さな袋を開けて見ます
そこには、ほんの少しの金貨と、ぷっくりころんとした布袋で出来たお守りが入っていました
銅貨か銀貨が主流のこの世界で、金貨一枚でもかなりの大金です
それにしても驚きでした
シャリーの両親、国王様と王妃様は、シャリーの行動に制限を設けたりすれども、部屋に訪ねてきたり、一緒にお話なんて数えるぐらいしかしたことがありません
それなのに、こんな手紙をくださるだなんて
なんだか、嬉しいけどこそばゆいような、不思議な気持ちです
シャリーは、本当に困った時だけ使うことにしようとダリルと決めて、お守りも中身がとても気になりましたが、開けるのをぐっと我慢して、またリュックの奥底に大事にしまいます
バレンシア国は、地図で見るとちょうどここからぴったり東
シャリーとダリルはそれを確認すると、意見もぴったり合い、その国へ向かうことを決めました




