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王女様の喜怒哀楽
ある時まだ幼い王女様は年の近い仲良しの召使いさんの子ども遊んでいたところ、些細なことで喧嘩をして怒ってしまったことがありました
するとどうでしょう、みるみるうちに部屋が火に包まれ真っ赤に燃え出したのです!
たまたま通りかかった執事がすぐに消火し事なきを得たのですが、その後から王女が感情を表に出すたびにさまざまなことがおこっていくのです
あるとき、苛立っていてつい怒鳴ってしまうと空があっと言う間に雲で覆われ真っ暗になり、雷がゴロゴロとなりだしました
またあるとき、悲しくて泣いていると国に流れる大きな川が氾濫するほどの大雨がふりだし、
はたまたあるときは楽しくて笑っていると地面がぐらぐらと揺れ、部屋の中はぐちゃぐちゃ
さらにはプレゼントに喜ぶと季節が冬でも太陽がギラギラと照りだし真夏のようになってしまうのです