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ダリルの問いかけ
「ねぇシャリー、君は本当に魔女に会いたいのかい?」
突然の問いかけに目を丸くするシャリー
「何よ、ダリル、当たり前でしょう、そのためにこうやって国を抜け出してきたんだもの」
「魔女に感情を奪ってもらうために?」
「そうよ、こんな厄災ばかり呼ぶ忌々しい感情をなくしてもらうの!そしたらもう何にも気兼ねする事なく新しい本だって読めるし、聞いたことのないお話だってきけるのよ?こんな素敵なこと、ないわ」
ダリルったら、あらためて当たり前のこときいてどうしちゃったの?
シャリーは首を傾げます
「そっか…これまでシャリーはたくさん我慢してきたもんね、日をますごとに、どんどんあれもこれも禁止されて、悲しそうな顔していたもの」
ダリルとも自由に遊べなくなり、ご飯も一月経てばまた同じもの、読む本も新しいのは禁止され、読めるものは全部、頭の中で暗唱できるくらい読み込みました
「しかたないのはわかってるわ、王族は国を守るためにいるのだから。だから王女である私の役割は、感情を押し殺して国のために厄災を避けること。でも私にだって限界はある…もう疲れてしまったの…」




