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スペースセンチュリープライマリースクール  作者: 林 広正
第一章 四人の出会い
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空母

 僕の父親は、連合軍が本拠地としている艦隊を吹っ飛ばす作戦の際、その攻撃の先頭に立ったんだ。自分が指揮している作戦だ。当然の行動だよね。

 けれども残念なことに、敵の攻撃にやられてしまった。しかし、そんな父親の死をきっかけに、協同部隊の士気は高まり、結果として敵艦隊を吹っ飛ばすことができたんだ。

 あの日のことは、まだ幼かったはずの僕の記憶にもはっきりと刻まれている。

 当時の僕は、協同部隊の空母で暮らしていたんだ。産まれはヴェシの僕だけど、両親の都合上、宇宙を飛び回っていた。父親はパイロットだけど、母親はエンジニアだ。空母のシステムを作ったり管理をしたりしている。そのため、どうしても空母にいる時間が長くなる。自然と僕も空母内で生活をするようになったんだ。空母には幼い子供のための学校もあるからね。

 ヴェシには空母の整備工場もある。僕の家族がこの星で暮らしているのは、母親の仕事柄なんだ。父親が亡くなってからも、母親はこの星を離れず、今でも一年の八割ほどを空母で暮らしている。僕はもう幼くはないから、一人でこの星で暮らしながら、学校に通っている。もう中学生だからね。お金さえあれば、一人暮らしは苦にならない。

 あの日の連合軍は、突然この宇宙に姿を現し、空母に攻撃を仕掛けてきた。

 連合軍は基本、特定の星に安住しない。艦隊を本拠地として宇宙を飛び回っている。その艦隊は、広い宇宙に七つ存在していたけれど、そのうちの一つを僕の父親が吹っ飛ばしたんだよ。その後にも幾度の戦いがあり、今では三つの艦隊しか残されていない。


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