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スペースセンチュリープライマリースクール  作者: 林 広正
第一章 四人の出会い
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最前線

 ヴェシはある意味では中立の星でもある。表向きは革命軍が支配しているとはいえ、連合軍の半魚族と共存をしているからだ。

 そのためヴェシには全ての軍の基地が存在している。もちろん連合軍の基地は半魚族が暮らす海の中だよ。陸上には設置できるはずもない。とは言っても連合軍の基地は形だけで、実際の本部との繋がりは途絶えている。実働はされていない形だけの基地だけど、いつ動き出すかは分からない。繋がりは途絶えていても、その通信手段は残されている。

 革命軍と政府軍、新興軍の三つは今、協定を結び、この星に協同部隊の本部を設置してもいる。

 ヴェシには一般市民は暮らしていない。原住民を除いてはね。しかし原住民の半魚族は海の中だから、普通に生活をしていれば出会うこともない。

 この星は、エリートの集まりなんだ。連合軍との戦いを指揮し、実際に戦っている人たちが集まっている。僕たちはそんな人たちの子供なんだよ。将来はきっと、本部に所属し、最前線で戦うんだ。

 哀しい現実として、最前線の戦いには死がつきものだ。僕たちの友達には、両親を共に亡くした人も多い。僕だって、父親は死んでいる。この長い戦いの中で、連合軍の誰かが乗る戦闘機に攻撃されて、爆破された。僕の父親は、パイロットだったんだ。それも、ちょっとした英雄のね。連合軍との休戦のきっかけとなった戦いを指揮していたんだよ。


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