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スペースセンチュリープライマリースクール  作者: 林 広正
第一章 四人の出会い
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会話

 ミカとだけ仲良く話をするトゥーリに、苛立つ男がいた。僕とモネーは特に気にはしなかったよ。最初こそ抵抗はあったけれど、ミカとの会話を聞いていると、なんだか仲良くなれるかもって感じ始めていたんだ。

 ミカとトゥーリの会話は、音楽の話が一番多い。けれど、その合間のちょっとした会話が僕とモネーには楽しく感じられた。

 ミカは半魚族が暮らす海の中のことを聞き、トゥーリはこの街のことを聞く。二人の会話のズレが、耳に心地いい。

 お前さ、俺たちに挨拶なしってどういうことだよ! アピナがやってきて、いきなりそう言った。背後にセイナがいることは、はみ出た肩幅ですぐに分かる。

 その言葉に、トゥーリは無反応だった。自分に言われているとは考えもしていなかったようだ。代わりに僕とモネーが反応してしまったが、すぐにその反応を引っ込めたよ。

 シカトっていうのはよくないぞ? 後で話があるから、顔貸せよな。

 その言葉を聞き、トゥーリはゆっくりとその顔をアピナに向けた。

 悪いけど、この顔は貸せないんだ。取り外しが効かなくてね。

 トゥーリのその言葉に、 アピナは怒り、ミカは笑った。悔しいけれど、僕とモネーも笑ってしまった。ついでにだけど、セイナも笑っていて、アピナはセイナにその怒りをぶつけていた。

 アピナはセイナに文句を言いながら消えて行ったよ。


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