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スペースセンチュリープライマリースクール  作者: 林 広正
第一章 四人の出会い
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スティーブ

 地球人の登場は、数百年振りの新しい種族の発見でもあったんだ。大人たちも含めて、全ての宇宙人たちが地球人を奴隷にしようと、一度は考えていた。

 しかし、そうはならなかった。地球人は最初、無人の探査艇を宇宙に飛ばした。その探査艇が政府軍に発見され、その存在が明らかになったんだ。

 という風に考えられていたんだけど、それは間違いだったと気がつかされる。地球人の存在はその時点では少しも分からなかったんだ。得体の知れない人間が宇宙の果てに存在することには気がついたんだけど、それだけだよ。

 しかも、その探査船は、無人ではあったが、スティーブと呼ばれる人格を持ったいたんだ。つまりは雛形だったんだよ。今で言うところのね。

 雛形を宇宙に広めたのは地球人だよ。それ以前の宇宙に、そういった考えはなかった。

 雛形は、基本死なない。感情はあるから、心もあるかも知れないけど、命はないんだ。光のエネルギーがあれば永遠に動くことができる。人間のように歳を重ねても見た目の変化はない。怪我をする代わりに、故障はするけれど、治すことも取り替えることも簡単にできる。

 その探査船は、宇宙空間を数千年も彷徨っていたという。スティーブはその間ずっと生きていて、地球に信号を送っていた。


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