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スペースセンチュリープライマリースクール  作者: 林 広正
第一章 四人の出会い
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政府軍

 政府軍はアラストン人が作った。地球軍もそうだしその昔はシェルも加盟していた。宇宙の半分の星が、政府軍に同調していた時代もあったんだ。

 それが今では、政府軍には十程度の星が加担をしているだけだ。革命軍や新興軍が誕生をしたからなんだけど、政府軍がなければ、とっくの昔に連合軍に宇宙全体を支配されていたことだろうと思うと、正直恐ろしいよ。僕はあまり歴史が好きじゃない。政府軍が非道なことをしていた事実は確かかも知れないが、それがあってこその今なんだよ。歴史ってやつは、いつでも偏っていることしか伝えない。真実の全てを語ることは決してしないんだ。

 連合軍だってそうだ。今は世界の悪役だけど、未来での評価は分からない。数十年後に、あのときがあったからこその今なんだよと思えるように、今を生きていきたいものだ。

 モネーの両親は、そんなアラストン人のお偉いさんだったりするんだ。詳しくは聞いていないけれど、ヴェシにいる政府軍の中ではトップだって話だ。モネーの家は、この星で一番の高台にある。

 どの世界でもそうだよな。権力者っていうのは、高所好きなんだ。なんとかと煙は、っていうやつだよ。

 僕はモネーが大好きだけど、引っ越して来た当初、学校では相当に嫌われていた。その理由は、トゥーリと同じだよ。見た目の問題と、部族の種類だ。実にくだらないよね。

 モネーを救ったのは、僕だよ。残念なことに当時のミカは、今ほどに立場が強くはなかった。いじめられてはいなかったけれど、地球人の立場は弱かったんだ。ちょうど一年後に、ある出来事が起きるまではね。まぁ、それはこの学校での立場とかとは無関係なんだけど。大人の事情ってやつは、ときには僕たちに大きく影響をもたらすんだけど、全く影響をしないってこともある。まぁ、あの事件のおかげでミカを見る周りの視線は変わったんだけど、それ以前に起きた学校での事件により、ミカは目立つ存在になってもいたんだけれどね。

 モネーの場合は、確かに本人の責任もある。ああいう性格だから仕方がないが、僕でさえいまだにイラっとすることがある。ちょっとは直して欲しいものだよ。


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