表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スペースセンチュリープライマリースクール  作者: 林 広正
第一章 四人の出会い
2/60

半魚族

 僕たちの種族は、甲殻人と呼ばれている。この肌がダチョウの卵の殻のように硬いことからだ。地球から遠く離れた銀河の、シェルと言う名の星が故郷なんだよ。残念なことに、僕はそこで生まれたわけじゃないし、今はもう、そのシェルは存在していない。

 僕が通うこの学校には、多くの人種が集まっている。あらゆる銀河からの、あらゆる星からやってきた生命体が入り混じるこの街ならではの学校ともいえる。隣町の学校では、この星の原住民が殆どなんだ。っていうか、原住民以外がいたとしたら驚きだ。隣町っていうのは、この陸上にはないんだよ。海底に存在する街のことなんだ

 連合軍の息子は、そんなこの星の原住民だ。

 この星の原住民は、半魚族と呼ばれている。陸と海との両方の生活に適した身体をしているからだ。この星は、水に恵まれている。というか、星全体の九割が海だからね。

 半魚族は基本的には海の中で生活をしていた。陸地に出てくるのは、狩をするときくらいだ。しかも、狩りはたいていが森の中で行われる。深い森の中でね。この星を初めて発見したときから数年間、ここには人型生命体がいないものだとされていたんだよ。深い森へは、今でも半魚族以外が足を踏み入れることはない。

 この広い宇宙では、無限とも言えるほどに多くの生命体が発見されているが、自由に宇宙を行き来することができるのは、今のところは人型生命体だけだ。人によって連れて来られるその他の生命体は多いけれど、自らの意志で手段を構築して宇宙へ旅立つことができるのは人型生命体だけの特権なんだよ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ