表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スペースセンチュリープライマリースクール  作者: 林 広正
第一章 四人の出会い
18/60

モネー

 私は見たのよ。トゥーリは立派に戦っていたわ。本当に強いんだから、ビックリしたわよ。モネーなんか、あっという間にやっつけられちゃうわよ。

 そんなミカの言葉を聞いて、モネーはムッとする。

 半魚族が強いってこともその姿もみんなが知っている。とは言っても、実際に自分の目で半魚族の姿を見た者はとても少なかった。今日この日まではね。

 僕たちは、その姿を画像として見ていただけだ。遠目から見たっていう噂が学校中に流れたことは何度もあったけれどね。こうして目の前で半魚族を眺める日が来るとは想像もしていなかったよ。

 おじいちゃんがまだ生きているから、うちでは見られるんだよね。

 ミカがそう言った。

 こういうとき、地球人のシステムは便利だよな。俺も地球人に生まれればよかったよ。

 モネーがそう言うと、あなたは地球には不向きよ。なんてミカは言う。確かにそうかも知れない。アラストン人はとても無機質な身体をしている。ツルツルな肌は冷たく、地球人の柔らかさとは正反対だ。まるで宇宙船の一部のようだとミカはよく言っている。

 地球には俺たちによく似た奴らもいたって前に言ってただろ?

 それは前にも言ったけど、ロボットのことよ。

 なに言ってるんだよ! ロボットの画像見たけど、俺とは似てなかったぞ!

 モネーが見たのは古いのよ、きっと。大昔のロボットしか見てないからそう思うのよ。地球のロボットはね、大きな変化と進化を繰り返していたの。今度その画像を見せてあげるわ。

 僕はそれを見たことがある。モネーがこの学校に来たのは二年前で、それ以前には政府軍の本拠地がある星に暮らしていた。ヴェシは共同部隊の本拠地ではあるが、支配は革命軍であり、それぞれの軍の本拠地は別にあるんだ。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ