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スペースセンチュリープライマリースクール  作者: 林 広正
第一章 四人の出会い
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監視システム

 今のこの世界では、犯罪行為はとても難しい。街のいたるところに監視が行き届いているんだ。全く、迷惑な世の中だと思うよ。僕たちの暮らしは、そのほとんどが誰かに見られている。

 世界を監視するシステムは、地球人が考え出した。この宇宙の政府軍に加盟した際、そのシステムを持ち込んだんだ。

 地球人はその頭の中にもそのシステムが埋め込まれていた。なんのためにって感じるが、それが地球流だったんだとしか言いようがない。今では廃止されているが、年寄りの地球人の中には、今でも頭にそのシステムが埋め込まれている人もいるそうだよ。

 けれどまぁ、そんなシステムが役立ち、婆さんを襲った若者二人は逮捕された。

 若者二人は最後までそんなことをした覚えはないと言っていたが、システム上に映像が残されている。言い逃れなんてできないんだよ。

 僕が知っているのはそれだけだ。半魚族のあいつが、婆さんを助けた半魚族のあいつだとは知らなかったよ。ミカはまだ、その事実を口にはしていないけれど、話の流れからいけばそれしかないよなって僕は感じている。

 あの半魚族がトゥーリだとは驚きだよ。

 そうなのか? まさか! いくら半魚族でも子供じゃ大人相手に勝てないだろ? しかも相手は凶器を持った二人組だぜ。

 モネーは案外と浅はかなんだ。ミカがそう言うってことは、真実なんだよ。ミカはきっと、新興軍のお偉いさん方からその事実を聞いたんだと思う。半魚族との交渉は、新興軍が担っているからね。

 あまり大きな声で話さないでよね。先生も言ってたでしょ? トゥーリが半魚族だってことは秘密なのよ。

 確かに学校の先生はそう言った。しかし、その見た目は誰がどう見ても半魚族だ。この星で半魚族の姿を知らないなんてあり得ない。事件のことも星中のみんなが知っている。なんのための秘密なんだって思うよ。


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