表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スペースセンチュリープライマリースクール  作者: 林 広正
第一章 四人の出会い
15/60

ラプシ

 ヴェシはとても小さな星なんだ。ラプシという名の星の衛星だしね。

 ラプシには人間なんて住んでいない。基本的にはね。連合軍が隠れ基地を作っているなんて噂もあるけど、ラプシにはまだ知られていない人種がいるんじゃないかって噂もある。それもとても恐ろしい人種がね。どちらも噂であって、真相は誰も知っていない。

 この宇宙には基本的に四つの軍隊があり、連合軍と共同部隊の二つの思想に分かれている。ということになっているけれど、そこには属さない人間も多く存在している。数十年前の地球人がそうであったように、未知の人間もきっといるんだよ。ラプシには、その可能性があるってことは確かだ。なぜだかは知らないが、何処かの誰かがラプシを探索したという記録は残っていない。ラプシ人がいたとして、宇宙に飛び出した記録も存在していない。

 彼は特別なのよ。この前の事件、覚えてるわよね?

 小さなこの星では、些細な夫婦喧嘩でさえ翌日には星中で話題になっている。とは言っても、連合軍である半魚族の噂までは届かない。それは逆も然りだ。

 特に大きな事件はとても少ない。一年に一度でも起きれば珍しく、僕が物心ついてからの事件といえば三つしかない。まぁ、宇宙で起きる事件は日常茶飯事なんだけどね。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ