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スペースセンチュリープライマリースクール  作者: 林 広正
第一章 四人の出会い
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地球人

 それはミカが地球人だからだろ? 柔術なんて、今の世の中じゃ野蛮なんだよ。

 僕が返したその言葉に、ミカはムッとする。

 野蛮で結構よ! 人間なんてみんな野蛮じゃないのよ! 武器を使っての戦争なんて、地球じゃ過去の過ちでしかないんだから。

 ミカが時々話してくれる地球人の物語は、とても楽しい。地球人は、今でもそうだが、変わり者なんだ。ミカを見れば分かるよな。その容姿のことを言っているわけじゃない。態度や行動の全てが僕たちとは違うんだ。地球人的に言うところの、文化が違うってやつだよ。

 だからって人の頭をポカポカ叩くのはよくないだろ!

 甲殻人の身体は、シェルを離れてからその強さが弱くなっている。その理由はいくつかあるんだけど、一番は、純粋な甲殻人の数が減っていることだよ。僕もそうだけど、両親ともに純粋な甲殻人の子供は少ないんだ。

 僕の母親は、甲殻人と火口人とのハーフだ。火口人っていうのは、トゥリと呼ばれる星の原住民だよ。なんとなくだが、甲殻人に見た目が似ている。ゴツゴツとした肌をしているんだ。岩肌なんて呼ばれることもある。


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