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仁藤新菜の本気(2)


 午後4時半になった頃、私と清磁くんは地下のスーパーマーケットに寄った。今日はここで夕食の材料を買って、帰宅だ。まあ、メインは昨日のうちに仕込んであるから、これから買うのは野菜とかデザートの材料くらいだけど。


 カゴは清磁くんに持ってもらって、食材を選んでいく。果物、野菜……と、調味料や日用品のうち補填しておいた方が良さそうなもの。


 当初の予定より買う物が増えてしまったので、私はカゴの中に物が収まるように整理していく。その間、清磁くんは私が作業しやすいように、カゴをやや高めの位置まで持ち上げてくれる。


 今までも……特にひとつ屋根の下で暮らし始めてからは、こんなことは何度もあった。だからこれは私たちにとって、至極日常的なこと。でも、だからこそ私は今、幸せを感じている。


 先程見た指輪を思い出す。


 必要なものを揃えた私たちはレジに向かう。なんとなく隣を歩く清磁くんを見上げる。


 ……ああ、幸せだ。


 ヘビがいるけど。

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