プロローグ
やあやあ。はじめまして、諸君。私の名前は・・・忘れた。が、いい。これからの話しは私がまだ人間だった頃の話だ。ある星に生まれ、今へと至る物語である。当然のことだが、当時の私は今の私を知らない。そのため拙くなるが許してくれ。
さてここで少しこの世界について説明しよう。
私がいた世界は『P74星』という星から出来ている。
え?星の名前は要らない?そうか。時代の差を感じるなー。
まあいい。この星には四つの大陸がある。あとは海。
・・・面倒になってきた。まあ、覚えることは一つ。この星が『N78星』だということだけで十分だ。え?足りない?あああああ、これだから素人は!!!!それだけでいいと言っておるのだからそれでいいだろ、ボケ!では始めるぞ。私の過去という黒歴史同然の物語を。それでは、よい旅を~
「・・・という夢を見たんだよ。どう思う?」
俺、伊勢 榊は上辺だけの友人(ここではAさんにしておこう)に昨日見た夢を話していた。
すると、驚いたことに彼はこう言った。
「アホ」
この文章にして二文字の単純な言葉が俺の心を深く抉る。
一体誰がこんな言葉を作ったのだろうか?それが分かればすぐに時代を変えてやる。
「しっかし高校生にもなってそんな夢を見るとはな。いたいだけだぞ?」
そして彼はまだ言葉を続ける。
もうやめて、榊のHPはゼロよ。
「でもどうやったらそんな夢見んだよ。笑」
オーバーキルに入りました。
彼は一体俺になんの恨みがあるのでしょう?
しかし、いつもはもっと来るはずの言葉が今日は結構少ない。
それもそのはず。彼は今日ある人に公開処刑(社会的に)されに行くのだから(あくまで噂である)俺なんかに構っている暇は無いというわけです。時間は放課後。場所は教室。相手は・・・誰だっけ?学校で一番人気のある人だったな、たしか。
さて、どうなるか楽しみだな。クックック。
おおっと顔に出てたかな?A君の顔が少しひきつっている。
それだけ俺は悪どい顔をしていたのだろう。
だけど、こればっかりはやめられない。




