妖精養成所 芸術の秋!
−「神様がみんなに宿題を出しました!芸術の秋ということで季節の短歌を書いてねー」
「「「はーい」」」−
「って言ったはいいけど…名前書いてもらうの忘れてたわ…」
とため息をつくのは天使のてんちゃん。
「仕方ないわ、みんなの読んで適当に名前を当てはめよう…季節題材だからわかりやすいはず!えーっと一枚目は…」
[雨よ降れ 雨よ降れ降れ 雨よ降れ
たくさん降れ 沈めるくらい]
「あーこれ、絶対小雨だわ。どんだけ雨好きなのよ、本当、わかりやすくていいわぁ。次はっと…」
[春の風 ポカポカ陽気 昼寝して
たくさん寝たら 夕方でした]
「日記!!これ日記じゃない!寝過ごすって…これは小春ね。さて、次のは…」
[冷たいの 降る雪全て 白く染め
草木も眠り 春を待ってる]
「小雪ちゃん普通に書いてくれたのね、よかった…小雪ちゃんらしいわ。次は…」
[暑い夜 祭りだ祭り 大騒ぎ
キラキラ光る 屋台と笑顔]
「うーん、夏の祭りを思い出すね。これは小夏かな?あの子祭り大好きだもんね。」
[季節のね 妖精目指す 夢を見て
私今日も 頑張ります!]
「モコちゃん!頑張って!でも最後字余りしてるね…惜しい…[!]は文字に入らないよ…
次ラストか、月子さんだね。どんなのかいたのかな」
[月の夜 お月見してる うさぎたち
優雅な踊り 月に写して]
「やっぱ月子さん、ちゃんと書いててくれたわ、うさぎ好きね、自分もうさぎだからかしら?」
「最後に私の書かなくちゃ」
[のんびりと 今日もどこかで 見守るの
妖精たちの 会話と仕事]
「さて、神様に持って行こうっと…」
今日もどこかで妖精たちが騒いでる。
ここまで読んでいただきありがとうございます!
妖精組はまだまだのんびりします!また良ければ読んでいただけたら嬉しいです