君と
私は病室に戻ってさっそく羚にメールをする事にした。
"友達になってくれてありがとう!
これからよろしくね"
ちょうど送信したところで
お母さんが来た。
「葉月はいるよ〜」
「は〜い」
「どうしたの?今日(笑)
ものすごく嬉しそうな顔してる(笑)」
私そんなに嬉しそうな顔してたのか…
手を頬にやると口角があがっていた。
「まぁ、うん(笑)」
いつも通りの顔になおそうとおもったけど
どうやら無理なようだ(笑)
「何があったか教えてよー」
私は散歩に行ったら外が気持ちよかったこと
そしまら大学の同級生と会って友達になったことを話した。
「すごいね(笑)大学から近くもないのに…
その出会い大切にしなきゃね(笑)
ちなみにその子のお名前は?」
「羚っていうの」
そういってさきほどできた友達の名を呼ぶ。
やっぱりなんだか嬉しい
「え…あ、そうなの(笑)羚くんか(笑)」
一瞬母が顔を歪めたような気がしたがどうやら思いすごしのようだ。
「そうだ、明日で退院できるから荷物片付けないとね」
と私の物を片付けはじめる。
「そうだね
あ、私、一人暮らしの方の家に帰ることにするね。
何か思い出すかもしれないし」
「そう、わかったわ。
あなたの家に荷物置いとくね」
「うん」
「じゃあお母さん夜ご飯も作らないといけないし帰るね!
また明日」
「うん、また明日」
ケータイをみると羚から返信がきていた。
"こちらこそありがとう!
名前なんて呼ぼう?
あのさ、君の絵を描かせてもらえないかな?"
私が羚って呼んでるんだし葉月でいいのに(笑)
口角がまたあがるのを感じる
絵のモデルってことだよね?
私なんかでいいのかな…
まぁ、羚と話もしたいしひきうけるつもりだけど…
"葉月でいいよ!
私でよければ全然いいよ!"
すぐに返信がきた
"じゃあ葉月って呼ぶよ
ありがとう。
葉月を見たときあの子の絵を描きたいなって思ったんだ(笑)
日にちは葉月が決めていいよ、
学校の時でもいいし休日でもいいし"
羚って恥ずかしいことさらっと言っちゃう人なんだなぁ(笑)
でもまだそんなに話してないのに
話してて楽しいなって思える。
"そうだなぁ、じゃあ休日にしようかな(笑)
多分私大学周辺の事も覚えてないし"
"りょーかい
てか、家どこらへん?
最初学校まで送るよ?"
"悪いって(笑)
明日家帰れるみたいだから散策しとくよ(笑)"
"明日退院なの?
じゃあさ、退院パーティーでもしようよ
家族とするとかならあれだけど(笑)"
"うん
明日は多分帰るだけだからあいてるよ(笑)"
"じゃあしよっか(笑)
暇になったら連絡してよ
家の周辺に何があるか教えてくれたらだいたい分かるから(笑)"
"うん!
じゃあまた明日ね!"
"また明日!"
明日は退院だ。
自分の家にも帰れるし何か思い出せるかもしれないし
何より羚が開いてくれる退院パーティーが楽しみだ(笑)