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病弱な妹がいるので、同じく病弱な妹のいる人と婚約しました。

作者: Ash
掲載日:2026/08/03

私には病弱な妹がいます。

大人になるまで生きられない等と余命宣告はされていませんが、両親の関心はすべて妹に行きました。

妹は幼い頃からよく熱を出して、まれに私が熱を出しても両親は「妹が辛い思いをしているのに、気が引きたいから仮病を使う卑怯者」と言って放置する始末。

無理矢理、ベッドから出された家庭教師の授業で、先生がお医者様を呼んでくださらなかったら、薬ももらえないところでした。

そんな私の縁談は私の希望が通りました。お相手にも病弱な妹がいて、病人の苦しさをわかる方。

妹のことがあって、病人に理解のある方のほうがいいと、両親も思ったようです。結婚するのは、私なのに。

熱を出すだけの妹とは違って、婚約者の妹は本当に病弱で、病気の為に身体の成長が遅れていました。

余命宣告も、されていたかもしれません。

食事は取れなくても、おやつは食べられる妹とは大違いです。

私は婚約者との交流より、婚約者の妹との交流を深めました。妹の病状で気掛かりな婚約者と話していると、心が落ち着かなかったからです。

婚約者の妹との交流に時折、婚約者が混じる。そちらのほうが自然に話せました。

彼女との交流で、妹や両親のことが嫌いになりました。

妹は私の婚約者が見舞いに来ないことに癇癪を起こして、更に嫌いになりました。

そんな妹を支持する両親への嫌悪感も増しました。

何故、婚約者の妹と、こうも違うのか?

その答えが出ないまま、私は医師を志しました。

婚約者の妹の病気を治したいと思ったからです。

今から始めても、間に合わないのはわかっていましたが、彼女を死なせたくありませんでした。

だから、医学を学びました。

そして、そのおかげで彼女の病気の治験を知り、彼女に紹介することができました。

命を長らえることのできた彼女は、健康な身体で人生を謳歌しています。

私の努力は無駄になりましたが、彼女以外の病気を患っていた人々を助けられました。

何故、婚約者の妹と、こうも違うのか?

今の私なら答えられます。

彼女はどんな状況でも生きることに貪欲で、眩しかったからです。



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