09
それから数週間が経ち、町の再建も進みアレンはじいやと一緒に屋敷での生活を再開していた。
アレン 「…」
じいや 「坊っちゃん!坊っちゃん!」
静かに外を見ていたアレンの元にじいやが走って来た。
アレン 「どうしたの?」
じいや 「坊っちゃん。リズ様がお持ちになっていたネックレス、お借りできますか?」
アレン 「…これ?」
アレンは胸元に掛けていたネックレスを出した。
じいや 「はい。」
リズが過ごしていた部屋に行き、じいやはコンピュータを起動させた。
じいや 「こちら。見てください。」
画面を見ると、日記というファイルがあった。
じいや 「そのネックレスにパスワードがあるはずです。」
アレン 「…え?」
アレンがネックレスを見ると鍵型のチャームの裏に数字が書かれていた。
画面に数字を打ち込むと、日記の中身が見れるようになった。
日記の中には、リズが屋敷に来てからの毎日のことが事細かに記されていた。
じいや 「…本当に大切にされていたんですね。坊ちゃん。」
アレン 「…っ、僕との思い出なんてリズなら記憶していられるはずなのに…」
じいや 「…リズ様はきっと、坊っちゃんの傍に自分が居られなくなっても坊ちゃんが困らないようにって日記を残してくださったんだと思いますよ。」
アレン 「…リズ、だからこのネックレスを大事にして…」
---数十年後
アレンは国を治める王となり、国は人間とロボットが仲良く共存するアレンが望んだ形になっていた。
アレンは外を眺めながら胸元に掛かっていたネックレスに手を添えた。
アレン 「…リズもじいやもきっと見てくれてるよね。できたよ。僕が実現したかった世界。二人のためにも僕、頑張るから。」




