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私は無事にSクラスになった。
こんなに簡単になっていいのかな?と思ってギルド長に聞いたが、
「君がSクラスじゃなかったら、今のSクラスは何になるんだ」
と笑っていた。
あと、面白いものを見せてくれてありがとう、とお礼を言われてしまった。
やっぱりいい人だよ。
ついでに、空間魔法で収納していた魔獣の死体は全部ギルドで買い取ってくれた。
手に入った現金は、大体男爵家レベルのお屋敷が買えるくらいの金額。
私はそのお金で買い食いをしてから屋敷へ帰るのだった。
それから3年。私は7歳になった。
現在のステータス、どん。
『名前:リエラルオーティ・ベナティア
年齢:7歳
種族:人間
出身:ルベル王国
レベル:83
HP:8703/9211
MP:5811/13241
STR〈筋力〉:9834
AGI〈敏捷〉:8937
VIT〈防御〉:8230
INT〈知力〉:12089
DEX〈器用〉:10436
特殊スキル:成長補正(Level:∞)
魔法スキル:風魔法、火魔法、水魔法、土魔法、光魔法、闇魔法、植物魔法、精神魔法、空間魔法、影魔法、生産魔法、付与魔法、身体強化魔法(レベル9)呪詛魔法(レベル8)、雷魔法(レベル7)、氷魔法(レベル7)、創造魔法(レベル3)、時空魔法(レベル1)、精霊召喚
耐性スキル:痛覚耐性(レベル10)、落下耐性(レベル10)、水属性耐性(レベル10)、風属性耐性(レベル10)、闇属性耐性(レベル10)、火属性耐性(レベル10)、土属性耐性(レベル10)、光属性耐性(レベル10)、影属性耐性(レベル10)、呪詛耐性(レベル6)、物理攻撃耐性(レベル6)、状態異常無効、氷属性耐性(レベル2)、雷属性耐性(レベル1)
他スキル:自然回復(レベル10)、鑑定(レベル10)、マナー(レベル10)、隠蔽(レベル10)、気配察知(レベル10)、未来予知(レベル10)、結界(レベル10)、透過(レベル10)、暗殺術(レベル10)、千里眼(レベル10)読心(レベル2)、ダンス(レベル10)、武道(レベル10)、体術(レベル10)
称号:転生者、侯爵令嬢、真ボス、悪役令嬢、精霊の友達
祝福、加護、呪い:なし 』
超強くなってしまった。
ほとんどのスキルはカンストした。基礎ステータスは魔法系は5桁。他ももう少しで五桁である。
みなさんお気づきだろうか。そう、魔法のレベル表示が消えているものがあることに。
もともと、魔法って威力や出せる技が決まってたんだよね。たとえば、『風魔法レベル2:ウィンドボール』だったら、魔獣のHPを大体20くらいけずる。そして、ウィンドボールはだいたい直径20センチくらいの大きさである。
でも、スキルのレベルをカンストしたら、その枠組みをなくせる。
例えば、ウィンドボール一つで街を一つ潰せるくらいの威力も出せるようになるし、逆に直径1センチくらいのかわいいウィンドボールも出すことができる。
これ、すごく便利。
よくギルドに魔獣を売りに行くんだけど、その時に戦いを挑まれることがある。
そのときに、威力の調節をミスらない。
すばらしい。スキルがカンストするまで、相手を殺しちゃうんじゃないかとハラハラしながら戦ってたからね。
あと、魔法に時空魔法と創造魔法が増えてたと思うんだけど、あれはやばい。
なんか、人間が持っちゃいけない系統の魔法な気がする。
まぁ、詳細は使う時が来たら話そうかな。
あと、この3年で武器の使い方を相当練習した。なぜかというと、ギルドでお金を稼げるようになって、武器を買ったからである。
まぁ、実際武器より私の方が頑丈だし、別に極めなくてもよかったんだけど、楽しくてつい。
おかげで、最初は『剣術』『短剣術』みたいな感じだった武器系スキルは、カンストしたら『武道』に全て統合された。
あぁ。精霊召喚?全然使ってない。
だって、この前風の精霊を呼び出してみたんだけど、全然言うこと聞いてくれないし、うるさいしですごく迷惑な魔法だったからだ。
それだったら私が自分で魔法を使った方が早いし強い。
おそらく精霊召喚は、精霊と仲良くなれたら強い魔法なんだと思う。
でも、自分の魔法の方が強いので使わないことにした。それでいいのだ。結局最後は強い方が勝つのだ。
あと、精神魔法で状態異常を自分にかけ続けたら、全ての状態異常系の耐性スキルが統合されて『状態異常無効』になった。
逆に、ここまで強くなったら何に負けるのか知りたい。
……いや、だめだ。これが天狗になってるってことだろう。3、4年前に痛い目を見て、反省したばっかりなのに。
こんな強さでも負けそうな相手は、まだいる。
魔獣の森に住んでいる魔獣の強さは、魔獣の森の奥に住んでいるものほど強くなるのだが、こんな私でもいまだに奥地に辿り着けていない。
というのも、奥の方から、化け物がいる気配がするから。
スキルの透過と千里眼は掛け合わせることができるんだけど、それを使って森の奥地の方を見たことがある。
あそこには、多分……龍がいる。