プロローグ −序章−
赤い羽を持つ私には2人の幼なじみがいる。
黒い羽を持った悠基と、白い羽を持った海里。
仲の良かった私たちは人間の勝手な都合でバラバラになった。
悠基は黒い羽を持つが故に、人間から不幸の子と呼ばれた。
そして、昔から黒い羽を持つものを追放してきた黒家という組織のある異世界へ飛ばされた。
私は赤い羽を持つが故に、黒家から人間を守り敵対し殲滅を目的とした組織、
血家の首領の女王となった。
海里は白い羽を持っていたので私と同じ血家へと入ったが、
父親の欲望の為に当時付き合っていた私の記憶を消され、お金持ちの沙織と婚約をした。
術の副作用か、いつも一緒に遊んでいた悠基の記憶までもが消えてしまった。
私は、首領となった直後に両親を失った。
私たちがバラバラになったのは12歳。
今、私たちは17歳になった。
悠基は黒家の首領の皇帝となり、私はそのまま血家の首領のまま。
海里はというと、女王の私を守る騎士の任についた。
術者を通して消された記憶は、本人が思い出すしか方法が無く。
さらに、今になって私の両親は政府が、つまり人間に殺されたことがわかった。
何もできない無慮kな私は、自分の無力さを責め、人間への怒りと憎しみを忘れられないまま
海里との最後の約束と少しの希望を胸に、なんとか今日を生きていた。
初めて小説を書かせていただきますので、不都合があるかもしれません!ごめんなさい!