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未来スケッチ パンデミックの夜明け  作者: 幸田 英和
登場人物紹介
3/12

元気寺の回復和尚

翔太には、ベットに寝ている自分が見えた。


「そぅ、翔太くんは魂が身体からぬけでたの。

 これから旅にでるのよ!魂を鍛える修行の旅にね」

(目の前に白くふわふわの道がある・・・)


ここは妖次元に続く道、絹の道シルクロード。


あるよと一緒に絹の道を進む途中に、背中に羽の生えた女の子がいた。 

まるでダンスを踊るようにして、絹の道を編み上げている。


「私は、絹の道の案内人の妖精シルクです。 妖次元の、元気寺まで案内します。さぁ、この羽を背中につけて!」


翔太と、あるよは背中に羽をつけて絹の道を滑るように飛んでいった。


目もくらむ光の輪の中を通り抜けて、元気寺に着いた。


そこには、【布袋】《ほてい》様のようなお腹の回復和尚が、愛くるしい黄色の猫と一緒に、僕翔太たちを待っていた。


翔太は心配になって、回復和尚聞いてみた。


「元の世界に戻ることはできるの?」

「大丈夫! ここは、翔太くんが病魔を倒すための修行の場じゃ。今いるのは翔太くんの魂だけ。身体を見てごら?太ってないし、車椅子なしでも歩けるじゃろう」

「それに、ここでは何を食べてもよいぞ!

 あるよが、料理つくるから、お腹いっぱい食べていくがよいぞ!


和尚は続けた。


「それに、ここでは何を食べてもよいぞ!腹がへっては、戦はできんじゃろう。

それに、ここでの一か月は、元の世界の午前零時から25時の1時間だけなのじゃ。ここの 25時は、午前1時ではない。現生には存在しない幻想時間なんじゃ。」


回復和尚に、お寺を案内され、二人はお堂の中に連れていかれた。


大きな鳥の像が置かれてある。


「胸に五つの丸い穴。そこには そこには赤色の火玉、緑色の風玉、青色の水玉、黄色の雷玉、茶色の土玉の『【心魂玉】《しんこんだま》が埋め込んであったのじゃ」

年に一度の【八百万】《やおよず》の神の会合があって出かけた隙にじゃ、 

結界を破り【虎狼狸】《ころうり》の手下、【五妖怪】《ごようかい》が奪っていったのじゃ」


回復和尚が巻物を翔太に渡す。


巻物には「【起動呪文】《きどうじゅもん》、『わこれととろもにみらういりにむりけてうろとろびたこて』解読して魔を取り払い念じよ、されば、われは復活する。」

と、書かれてあった。


「火・風・水・雷・土 の、心魂玉を、取り戻し起動呪文を解読するのじゃ。そして眠っている不死鳥フェニックスを蘇らせるのじゃ。虎狼狸を退治するには、それしかない!」

和尚はあるよの目をしっかり見て、言った。

「さあ、あるよ、猫のナーニと共に心魂玉を取り返す旅に出るのじゃ。準備は、出来たか!」


あるよが、翔太にそっと、なんきん袋を渡し、言った。


「困ったときには必ず役に立つから、この袋を肌に離さずもっていて。それまでは決して開けないでね!」


翔太は袋の中身のことは尋ねなかった。、ただ、影絵の作り方だけは、あるよに教えられた。


猫のナーニが、翔太の足元にじゃれついてきてきた。するとビリビリ電気が走り、翔太の足はしびれてしまった。

「大丈夫?ごめんにゃ」

「えっ? 猫がしゃべった!」

「そうよ。ナーニは、人と、しゃべる、とっても賢い猫なの。いつも、わからないことは、『なあに教えて』と聞いてくるのよ」

翔太は、感心してナーニを見つめた。


「未来とは何か、未来に不安がることはないのじゃ」


 未来は、今の自分が創るものじゃぞ!


 すでに、決まっているものではないのじゃ。


 さあ、勇気を出して進むのじゃ!」


















 

ようかい?コラム


座敷童子ざしきどうしとは、日本の民間伝承に登場する小さな妖精のような存在で、人の家に居座るとされています。主に客間や座敷に現れ。家の主人に仕えたり、時には悪戯をするといわれます。赤い顔が特徴で、着物を着ているとされます。



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