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未来スケッチ パンデミックの夜明け  作者: 幸田 英和
登場人物紹介
10/12

不死鳥復活 飛べ!翔太

新しい担当医の桐崎隼人先生と看護師の矢場井凛さんが巡回じゅんかいにきた。

「遠山先生と看護師の大岡さんは、どうしたんですか?」

翔太は、不安になった・・・。

「ああ・・・彼らは、コロナウイルス担当医に変わったのさ。

 患者数も増えて、人手不足で医師も看護師も足りないからな。

 翔太くん、本日13時から腎臓移植手術じんぞういしょくしゅじゅつをするからな。」

翔太は、おどろいた!

「えっ…?遠山先生は手術しなくていいと言っていたよ。」

桐崎先生は、メガネをきらりと光らせ薄ら笑いをうかべた。

「私は、手術するのが妥当だとうだと考えるからさ。」



翔太は、腎臓移植じんぞういしょくのため、手術室しゅじゅつしつに運ばれた。

先に麻酔ますいをしてベッドに横たわる母親、綾香。それを横のベッドで見つめる翔太。

「では、これから腎臓移植手術じんぞういしょくしゅじゅつを開始する。

 矢場井看護師、麻酔注射ますいちゅうしゃしてください。」

「ウヒャヒャ・・・」

桐崎先生の、影の形が大きなカマキリのようだ。

「おまえは何者だ! 人間ではないな。」

「ウヒャヒャ・・・」

桐島先生の正体が現れた。

「われは、虎狼狸こうろりじゃかかか・・・」

狼の口、狸の腹、虎柄の身体、手は大きなカマになっている。

持ってきていた、未来スケッチがピカッ光る。

あるよ、たかと、さんぺい、ナーニが飛び出てきた。

「翔太くん、影絵でヒョウを作って!

 ここは、私と、かげろうに任せて!」

影黑ヒョウにまたがったあるよが火垂るほたるだまを放つ。

たかとが竜巻たつまきカマイタチを起こし、さんぺいが水砲弾すいほうだんを放つ。

「ズボッズボッボ・・・」

しかし・・命中しても、すべて吸収されてしまう・・・

「なんて奴だ!!」

虎狼狸こうろりが腹の中で、コロナウイルスとコレラ菌を融合させた。

コロナウイルスの10倍の毒性の「コロラ」を吐き出す。

すると、矢場井看護師が翔太の母親を看護室に連れ去った。

そこには、遠山先生と大岡看護師がいた。

まゆの糸に巻かれ動けないようにされている。

ナーニが来て二つの尻尾ハサミでまゆの糸を切り二人を助けた。

「こいつは、妖蚕蛾ようかいこが)だ・・・!

 まゆの糸を吐き出し、身体に巻きつけるみゃー!」

ナーニは身体を、黄金色に光らせ、毛を逆立てる。

「くらえ!電撃だにゃ!」

「ビビィビィビビ・・・」

妖蚕蛾ようかいこが倒れこんだところをお清め薬で浄化じょうかする。

コロラウイルスが蔓延まんえんする手術室(しゅじゅつしつ

翔太、あるよ、たかと、さんぺいが苦しそうに倒れこんだ。

未来スケッチがピカッと光った。

「おっいーす!助太刀すけだちいたすぞ!」

「もう、大丈夫だぁ~」

樽酒たるざけを担いだ、いたりあんとてんが現れた!

「このサボテン酒を虎狼狸こうろりの前に並べろ!

 奴は大酒吞み かぶりついて飲むぞ!アルコール77%の酔いつぶれ酒だ!」

「美味い酒だ!うぃごくじゃがががぁ・・・

 うぃ、酔っぱらてきたじゃがががぁ・・・」

あるよが、翔太の近くに来て話かける。

「翔太くん 不死鳥フェニックスを呼ぶのよ!」

起動呪文解読きどうじゅもんかいどくの、ヒントは『魔を払い念じよ』だよ!」

起動呪文きどうじゅもん わこれととろもにみらういりにむりけてうろとろびたこて

「そうか!虎狼狸こ・う・ろ・りを除いて読むと・・・

 われとともにみらいにむけてとびたて!!」

「やったぜ!不死鳥フェニックスが、出現した!!」

志村てんが、「アマビエの素」と書かれたある袋を渡した。

「袋の中身を、翔太とあるよ、たかと、さんぺいに食べさせろ〜や。

 不死鳥フェニックスにも餌にしてたべさせろ~や」

「みんな身体が、みるみる回復してきたよ。

 不死鳥フェニックスも、すべて食べたよ。」

不死鳥フェニックスは、あるよと翔太をのせ上空に飛び立った。

虎狼狸こうろりの上で翼を羽ばたかせるフェニックス。あるよは、アマビエの微生体びせいたいをふりかけた!

「くぅくるしいじゃががが・・・わしの天敵、アマビエが体内で暴れておるじゃがががぁ・・・。

 妖力が奪われ 身体が動かぬぅ・・・」

遠山先生と大岡さんが、虎狼狸こうろりを捕え地獄妖怪牢じごくようかいろう封印ふういん)した。

「これにて、一件落着いっけんらくちゃく!」


「やったぜ!」

「不死鳥フェニックス、今度は世界を救うぞ!ある、よしっかり捕まっていろよ!」

すごいスピードで、不死鳥フェニックスは世界中を飛び周り、

アマビエの微生体びせいたいを、上空からばらまいた。

「コロナウイルスを消滅させたぞ!!」

こうして世界に、パンデミックの夜明けが訪れた。


夕暮れ時、高校生になった翔太は、河原の橋から夕陽を眺める。

「あれは夢だったのかなぁ…」


「夢じゃないぜ!」僕の翔太の影が笑う。

突風が吹いた・・・。

「俺もいるっぱぜ!」風の声がする。

川に、ぽっかり浮いた丸いものがあった。よく見たらお尻だった。

「おらも、いるっぺよ」バスッと おなら。

「また、見つけたわ。」

後ろから女の子の声。その子が抱いている猫にさわると

「ナーニ」と鳴いて、指先にビリビリと電気が走った。

いつの間にか、僕の左手の小指には赤い糸が結ばれていた。



















虎狼狸こうろりとは、日本の妖怪で、虎,狼、狸の特徴を持つ存在です。三匹が合体した形で描かれ、凶暴で力が強く人間を襲うとされています。一方で、狸はおとなしく騙されやすい性質があるとされるため、虎狼狸を騙したりする妖術を持つ者もいるとされています。


不死鳥ふしちょうは、古代エジプトの伝説に登場する鳥の一種で、400年から800年ほど生きていると言われる不老不死の鳥のことを指します。死ぬと自ら火を放って焼け死にすると言われ、その灰から再び生まれ変わるとされることが特徴的です。また、不死鳥はしばしば幸運や再生の

象徴としても扱われています。


アマビエとは、日本の伝承や民話に登場する妖怪の一種で、人面魚体の姿をした存在です。江戸時代の1846年に熊本県で現れて、海難事故を予測したとされています。

特に現在の新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、2020年にはSNSで話題になっています。

アマビエは疫病や災害を予知する力をもっており、恐怖や畏怖の対象として捉えられる一方、未来の希望を象徴する存在としても捉えられます。

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