-吹-
僕は夢をみていた
長い長い夢
生ぬるい風にふかれ
雨上がりのグラウンドを眺め
穴が空くくらい見てたカレンダー
愛の言葉並べたあの日も
心離れたあの日も
全部この身体に刻んでいる
わかったこと
大切なことは
特別なことではなく
ありふれたこと
気づいたこと
隣に君が居ることは
今しかないこと
いつかお別れがくること
あぁ
理屈ではない感情が
芯の芯から溢れだして
漏れて漏れて
零れて零れて
垂れて垂れて
悲しくなった時の涙に変わった
夢を見ている
長く長く
短く短く
遠く遠く
近く近く
大きく大きく
小さく小さい
この瞬間を抱き締めたくて