表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

14/314

13話【空の裂け目を泳ぐもの】

「こっちですよ、オーチヌス!」


フルカの呼び声に答えるように、鉄の鯨はボク達の方へと近づいてくる。


『あれは、一体……?』


幻獣めいた現地生物?

技術発展による航空機械?

古代兵器(ボクのどうるい)

()の御業?


少なくとも前世の常識では、あんなもの(・・・・・)飛ぶ(・・)とは到底考えられない。

……つまり、ボクにとっては、初めて(・・・)目にするもの(・・・・・・)にほかならない。


「よし、いいぞ!」


そうこうしてる内に、移動は完了していたようだ。

鉄塊鯨が、ボク達の真下に鎮座する。


――ぶつかる!


……そう思った瞬間、ボクらの全身を柔らかな光が包む……!


するとどうだろう。

身体はふわふわと浮かび、減速し、鉄鯨の背の上に降り立つことが出来た。


『……[疑似重力の、力場(フォース・フィールド)]……? 引力装置を搭載している……?』


「はいっ! お嬢様、メガリスさん、全員{乗艦完了}ですっ!!」


「うむ! 大丈夫か、怪我はないか? メガリス」


『……はい、砥ぎたての()の様に無傷(きれい)です。損傷(きず)一つありません』


そんな事よりも――気になることが、多すぎる。


『まず、この……空飛ぶ(ふね)? とは何なのでしょうか』


「ふふ、驚いたな! これぞ――フルカ、説明を」


「はいはーいっ! おまかせ下さいッ!!」


フルカはやけに高いテンションで説明を始める。

あるいはコレは、彼女の所有するものなのだろうか?


「これは私の義兄(あに)にして最高の相棒(バディ)

 天地(あめつち)に広がる無間の虚空(そら)を翔けるもの!

 つぶらなおめめがチャーミング! 空を泳ぐ鋼のクジラっ!

 その名も――潜空艦(サブヴォイド)・オーチヌス号! なのです!」


『――まるで意味が分かりません』


「ひどいですよ!?」


いや、もちろん全く分からないというわけではない。

この艦が空を泳ぐ(・・・・)と言うこと、名前は[オーチヌス号]であること。


そして、フルカの義兄……ということは。

おそらく、フルカの家族が発見した[意志ある古代遺物(インテリジェント)]であること。


分からないことは……ふむ、一つあった。


『[天地に広がる無間の虚空]――特に、【虚空(・・)】とは?』


「そこですか!? ええっと、なんと説明したものか……」


「……そうか。メガリスは、"この世界(・・・・)"についてまだ、何も知らないのだな」


狼狽するフルカを見かねてか、ヘルが助け舟を出すようだ。


「[虚空]とは、"粉砕された世界(・・・・・・・)"――[浮遊島(ロカル)]の間を隔てる、特殊な空域のことだ。

 ――【大破砕(グレイトシャッター)】によって砕かれた、この世界(・・)のな……」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ