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0話【水晶の揺藍】

[謡うは、過去への憾み歌]


[発見されたログ]


[何らかのバグが生じていると考えられる]

拝啓、全能気取りのクソッタレ女神さま。


ボクがこの世界に転生してから、かれこれ5000年ほどの月日が流れました。


この地中深く沈められたハイテク神殿の中で、僕はあとどれだけ眠っていなければならないのでしょうか?


思えばあの時「なんでもいいから、強い種族に生まれ変わりたい」なんて言葉を口にするんじゃありませんでした。


本当、だからって、よりにもよって『古代文明の大戦争で切り札となるべく開発されていた、最強のヒト型最終兵器』なんてものにしてくれたんですか畜生め。


しかも『両陣営壊滅の煽りを食って、研究施設に放置されたまま記録抹消』された上に

『大規模な地殻変動で施設ごと地の底に埋め立てられ、結果完全封印』

『自ら起動することもできず、5000年間ずっとsleep状態』

とかいうベリーハード軟禁状態になっているのですが。


もう本当いい加減にしてください、ハラグロ傲慢アホの子天然鬼畜外道邪悪極まりない素敵な女神さま。


せめて美少女冒険者に発掘されるぐらいの役得をください。

できれば髪のきれいな女の子が良いです。

ください。くれ。よこせ。もっとだ。わかりましたか。


もしここから脱出できたなら、必ずお前を殴りにいきます。

かならず殴りにいきますから、ガタガタ震えながら首を伸ばして待っていて下さい。


それでは、どうかお元気で。

僕がこの手でボッコボコにするまで生きていてくださいダメゴッデスさま。


名前一つ付けられていない、哀れな転生者より。

愛とありったけのヘイトを込めて。


かしこ。

[残影は、かすかに形を変えて]


[幕は開き、始まりを告げ、ゆっくりと動き出す]


[00000000(ほんのわずか)な時間の先に]

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